【ブログ更新】税理士登録時に必要な書類

独立開業

税理士試験に合格して税理士となる資格を手に入れても、「税理士」として活動するためには日本税理士会連合会に「税理士」として登録する必要があります。

ちょっと時期外れな気もしますが、登録時に必要な書類をまとめてみます。

登録するために必要な書類

税理士として登録する場合には、「社員税理士」「所属税理士」「開業税理士」のどの区分で登録するのかを選択しなければなりません。

私の場合には「開業税理士」として登録を申請したので、その場合に必要な書類を挙げていきます。

まずは税理士会から書類を取り寄せる

まずは自分が所属することになる税理士会から登録に必要な書類を取り寄せましょう。

私の場合は関東信越税理士会に所属することになるので、そのホームページを確認してみると、登録に必要な書類一式を郵送してくれるとのことでしたので、試験合格後すぐに郵送依頼しました。

わざわざ大宮まで取りに行かずに済んだのはラッキーでした。

ちなみに書類は数日後に届きました。

以下、作成した書類です。

・税理士登録申請書

記入する内容自体は難しくないんですけど、税理士事務所に勤めていた職歴がある場合には、その事務所の正式名称を記入しないとダメなので要注意です。その他、「一言一句丁寧に書く」というのが、理論を殴り書き?していた自分にとっては若干ストレスに。

・履歴書

簡単な履歴書なんですけど、職歴欄は上の税理士登録申請書の職歴と完全に一致させないとアウトです。

・誓約書

これは日本税理士会連合会会長宛の誓約書で、税理士法第4条と第24条のいずれにも該当しません!というもので、住所・氏名を記入して印鑑押せば完成です。

・税理士会会長宛の誓約書

これは所属する税理士会会長宛の誓約書で、税理士法違反となることはやりません!というもので、住所・税理士事務所等予定地・氏名を記入して印鑑押せば完成です。

・念書

なんの念書かというと、「開業予定の場所で特別の理由がない限り6か月以上継続して税理士業務を行います」という念書です。特別の理由って何?とか気にしてはいけません。

・事務所予定地及び略図

略図は事務所となる場所のグーグルマップを貼り付けました。場所が分かればいいみたいです。

・はがき

表に住所と氏名を書くだけです。無事税理士登録が承認されると、このはがきの裏に登録番号と登録年月日が印刷されたものが届きます。登録番号の語呂合わせが気になったりならなかったり。

・無職期間生活状況説明書

税理士試験の勉強に専念していた期間があったので作成しました。無職の期間が少しでもあれば作成するように指導されました。

・退職理由説明書

何回か転職をしていたので作成しました。退職理由を具体的に記入しなければならないのですが、正直に書いたほうが良いですよ。何も言われないのでご安心を。

役所などに書類を取りに行く

次に役所や法務局に行って揃えた書類は以下のものです。

・個人事項証明書

あまり聞きなれない書類ですけど、役所の窓口に行けば教えてくれます。

・住民票の写し

世帯全員が記載されているものを取りましょう。

・登記されていないことの証明書

第一印象は「なにこれ?」ですよね。東京法務局まで取りに行きましたけど、「後見登記等ファイルに成年被後見人、被保佐人、被補助人とする記録がないこと」を証明する書類になります。

・身分証明書

これもあまり聞きなれない書類ですけど、役所で取ります。

・直近2年分の住民税の課税証明書

「ちゃんと税金納めてるよね」という証明のために必要みたいです。

その他

・登録免許税領収証書

登録免許税の納付書は税理士会から届いた書類の中に入っているので、その納付書を使って銀行などで納付したら、領収証書をA4用紙にのり付けします。「6万円!たけーな」という感情を押し殺してのり付けしましょう。

・登録手数料

登録申請書類一式を税理士会に提出するときに現金5万円!を持参して納付します。5万円・・・まけてくれません。

・写真3枚

近所の証明写真機で撮りました。税理士証票に使われる写真なるので、ちゃんとした写真屋で撮るほうが良いかも。

・資格を証する書類

これは税理士試験の合格証書のコピーでOKです。

・在職証明書

人によっては取得することが難関となる書類で、2年以上の実務経験を証明するためのものです。私の場合は在職を証明して頂くことになる事務所の代表がとても良い方でしたので、お茶菓子持って合格の報告ついでに証明書に記入してもらいました。ありがたや~。

・在職証明書に係る印鑑登録証明書

いわゆる在職を証明して頂く代表個人の印鑑証明書ですね。

・源泉徴収票

在職証明書に記載した在職期間全ての源泉徴収票を提出しました。

・税理士事務所の設置に関する書類

事務所を借りる場合には、事務所の賃貸借契約書のコピー・税理士事務所設置に関する誓約書(場合によっては不要)・間取図の3つが必要になります。

私の場合は以上ですけど、人によってはさらに必要な書類があるみたいです。

留意点

書類がすべて揃ったので税理士会に連絡すると「書類を事前にチェックするので、コピーをFAXまたは郵送してください」と言われます。

完璧に仕上げたと思って自信満々で郵送すると数日後に電話があり、大量の修正箇所が・・・修行が足りませんでした。

税理士会の登録課の人が丁寧に修正方法を教えてくれるので、その指示通りに修正しましょう。

ちなみに完成した書類の原本を税理士会に提出するときは郵送は認められていないので、直接持参するしかありません。

なお、税理士会が書類を受理してから登録承認まで最低でも2か月はかかりますので、その間は追加の修正がないことを祈りながら、おとなしく待ちましょう。

登録承認までの間はずっと放置プレイ(修正の必要があるときのみ連絡が来る)なので不安になりますけど、後で聞いた話だとほとんどの人は何事もなく承認となるみたいです。

まとめ

人生最大となる量の書類を準備しましたけど、国家資格の登録だからしょうがないのかなと思います。

在職証明書がもらえない(この業界あるある?)と、書類をすべて揃えるのに時間がかかってしまうけど、私のようにすんなりもらえるのであれば、やること自体は役所を回っての資料集めと、ひたすら手書きで書類を作成するだけなので、そんなに時間はかからないと思います。

なので、今後税理士登録の予定がある人は、在職を証明して頂くことになる事務所の代表とは仲良くしておくことをオススメします。