【ブログ更新】税理士試験直前期の勉強方法(理論編)

税理士試験

税理士試験の本試験まで1か月ちょっと。

専門学校のカリキュラムも終盤に差し掛かり、イヤでも緊張感が漂う時期ですよね。

これまで専門学校のカリキュラムを順調にこなしてきた人、いろんな事情で順調にこなせてない人、様々だと思います。

自分も万全の状態で毎回直前期を迎えていたわけではなくて、「あと1か月どうしましょ」状態の時もありました。

理論暗記が順調に進んでいる場合とそうでない場合に分けて、自分がやっていた勉強方法をお伝えします。

今回は理論編です。

理論暗記が順調に進んでいる場合

この時期までに理サブのA・Bランクの理論暗記が大体できている場合は、理論暗記が順調に進んでいると言っても良いのではないかと思います。

私が理論暗記が順調に進んでいた時は、すでにいろいろ工夫しながら自分なりの暗記方法を見つけていたので、 このタイミングでわざわざ何か新しい暗記方法を試すことはなく、自信をもってその方法で暗記を進めてました。

ちなみに私の暗記方法は財表も税法も基本同じで、「ブツブツつぶやきながら」「歩きながら頭の中で暗唱」です。

「暗記をするために書く」ということはほぼしませんでしたが、時期的に本試験が近いので、理論を書くスピードを維持するために理論1題を週1回程度書いて、かかった時間の確認はしていました。

そんなわけであと1か月、何といってもA・Bランクの理論は専門学校の講師が厳選した最重要理論だし、ほかの受験生もきっちり押さえてくるはずなので、理論の回転率を上げて(2日に1度は暗記し直す感じ)忘れないように、かつ100%暗記を目指してました。

A・Bランクの理論暗記が順調だと、時間的にもC・Dランクの理論暗記ができたりするので、100%暗記とまではいかなくても80%~90%は暗記してました。

ちなみに法人税は3回目の受験でようやく合格できたのですが、3回目はもうベテランの意地で、すべての理論を暗記して本試験に臨みました(ハイ、2度とできません)。

あとは直前模試の理論問題と応用理論テキストの問題のタイトル挙げを何度もやってました。

このタイトル挙げでは、解答の対象となるものをすべて挙げるだけではなく、「もし理論の解答にあまり時間が割けないときはどこを削るのか」も考えながら練習してました。

本試験ではどうしても解答に慎重になり、想像以上に時間が不足することが多いので、その対策として、まずは解答の対象となるタイトルをすべて書き出してから、「時間がない場合に削るならどこかな?」とか「試験委員が問いたい部分はどこかな?」みたいに、解答に濃淡をつける練習してました。

ただ時間がないからといって、最初のタイトル挙げの段階で解答しない部分を削ってしまうと、解答しなければならない部分が漏れてしまう可能性があるので、止めたほうが良いです。

多少時間がかかっても、必ず「すべてのタイトルを挙げる→重要度が低そうな部分は×マーク」の順ですよ。

時間が許す限り100%暗記を目指しましょう。

理論暗記が順調に進んでいない場合

理サブのC・DランクどころかA・Bランクの理論も暗記が進んでいない場合でも、あきらめてはいけません。

私もA・Bランクの理論が暗記できていない状態で、この時期を迎えたことがありました。

もうね、焦って何をやったらいいのか分からなくなるんですよ。

そんな時は、広く浅く暗記するようにしました。

どういうことかというと、A・Bランクの理論は60%~70%くらい、C・Dランクの理論は40%~50%くらいを目標に暗記を進める感じです。

変にヤマをはって特定の理論だけ(例えばAランクのみ)100%暗記するような方法は、個人的にはオススメしません。

その理由は、

1.覚えてない理論が出題されたら終了。

 →ヤマをはることの最大のリスクはこれです。

 →理サブにも載ってない誰も解答できないような理論なら合否に影響はないですけど、理サブに載っている理論なのに覚えていなくて白紙解答だと、1年の努力が水の泡になることが確実ですので、これは避けなければなりません。

2.本試験は解答するボリュームが多いので、覚えている理論をすべて解答することはできない(してはいけない)。

 →これは上記で触れた「もし理論の解答にあまり時間が割けないときはどこを削るのか 」と同じで、本試験の理論問題って、専門学校の模範解答のようにすべてを解答していたら理論だけで90分以上、へたしたら120分以上かかる問題なんていうのもたまにあります。

 →つまり理論を解答するときは重要度が低いと思われる部分は解答せずに、試験委員が問いたいであろう柱となる部分だけを解答することで合格答案になる可能性があるんですね。

本試験では、100%暗記している受験生でも時間的に暗記している理論すべては解答できすに、どこか削らなければならない可能性が高いわけで、結果的に暗記していた60%~70%しか解答できないことになれば、十分勝負できます。

なので今は理論暗記が遅れていても、残り1か月で広く浅く暗記することを心がけて、ブツブツつぶやきまくりましょう。

ただ、この広く浅く暗記する方法は、「1題の理論をベタ書きする問題」ではちょっと分が悪いのは事実です。

だけど理論の半分は100%暗記しているけど、もう半分は0%って方法よりは、合格する確率がグッと上がると思いますよ。

まとめ

・理論暗記が順調なら、すべての理論を100%暗記することを目標に。

・理論暗記がイマイチなら、広く浅く暗記することを目標に。

・解答のボリュームが多い本試験では、解答しない(削る)勇気も必要。

覚えては忘れ、また覚えては忘れの修行の日々からまもなく解放です。